ブログ“Pseudoinquisitor”では作者の小さな冒険談を扱いますが、こちらでは冒険のための技術・装備研究を行う予定です。
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ポンチョでシェルター

2015.06.11 Thursday : テント・ツェルト : comments(0) : -

低体温症の発生と予防」の項で論じたのですが、
暴風雨のときはゴアテックスの外側に完全防水のアウターを着ると良いだろう
と書きました。
では具体的に何が良いかというと、やっぱりポンチョぐらいが適当なのではないでしょうか。
しかし、あくまでイザというときのためだけなのに、ポンチョもツェルトも持っていったら重いではないか?
昔からポンチョでシェルターを作るというのは有名な話です。
そこで、ポンチョを使ってシェルターを作れるか多摩川に試し張りに出かけました。
まずは米軍式のポンチョ。
サイズは226cm×144cm、ロスコ製の重さは280g

短辺が144cmしかありませんので、片持ちのシェルター、あるいは3辺固定のシェルターとなります。

まあ、緊急時は被って鎮座ということになるのでしょうが。
しっかり横になって眠りたい向きには、もう一枚足すよりしかたがありません。
ある店の閉店セールで2枚を格安で購入してあります。

こうすれば、テント型にはなります。
風が強ければ吹き込むだろうけど。

こちらは、ダンロップのアンアクターというやつですが、こういう張り方もできる。

開口部が不安だよなあ。
シェルターに求められる点は、風の防御であろうと思う。
その点ではちょっと心許ない。

米軍では、こうやって眠っていたわけではなく、彼らは基本的には大型テントにお住まいだったはず。
本当の野営においては、ベトナム戦争まではシェルター・ハーフというのをポンチョとは別に持参していたそうです。

ハーフというぐらいだから2枚併せてテントにするわけですね。

米軍以外では、どうだったか?
ソビエト軍では、
"ПАЛАТКА-ПЛАЩ-НАКИДКА"というものを支給されていたらしい。
キリル文字をローマ字に直すと"PALATKA-PLASH-NAKIDKA"となり、英語に訳すと
"TENT-COAT-PONCHO"となる。

前を合わせ、首の周囲のドローコードを締めればケープとなる。
これ面白いなあ
ちなみに、腋の下が開いているのをポンチョ、腋の下が開いていないものをケープと呼ぶのだそうです。
兵どもが夢の跡、で放出されたかどうかは知らないけれど、東ドイツ軍の新品放出品が2500円で売っていたので購入してみました。

ソ連軍の取り扱いマニュアルによれば180cm四方(一坪ですな)となっていますが、東ドイツ軍のものは実測175cm四方でした。
重量は1.3Kgもありました。
これも横になって眠るにはちょっと長さが足りません。

狙撃兵がカモフラージュで潜むぐらいの大きさしかありませんね。
マニュアルによれば、これも2枚とか6枚とか組み合わせてテントを作るようです。

登山でビバークともなれば、緊急時なのだから疲れているはず。
多少は横になって休みたいだろう。
横になれる大きさのものとしては、モンベルのテンチョ。

長さが216cmあるので、横になることも可能でしょう。
ペグも3本で済むようだし。
これは良いみたいです。
しかし、ちょっと重い。
500gもあれば、ツエルトとポンチョ両方持参しても変わらない。
重量の点からは、実は100均でPVCポンチョとバイク自転車カバーを購入してくるのが一番よろしい。
機能的にも、最近の非常用ツェルトって15Dとかいう薄さで、しかも撥水でしかない生地ですから、
100均のバイクカバーの方が防風・耐水性は良好なはず。
この216円で、事は足りるのですが、さすがに、もうちょっと気の利いた物はないのかという気もします。
さらに探してみると、シックスムーンデザインズ(Six Moon Designs)のゲートウッドケープ(Gatewood cape)というのを見つけました。

こいつはシルナイロン製で300gぐらいとのこと。
これは良いかもしれない。

関連項目
ポンチョでシェルター
ゲートウッド・ケープ
ポンチョの有効性
テンチョ
テンチョの設営
シル・テンチョの制作

タープ・シェルターの研究

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